どんな研究をしていますか?
どんな人が集まって、どんな雰囲気なのですか?
どういう能力を伸ばしていますか?
どういう方面に就職していきますか?
どのような学生を募集していますか?
研究室の見学はいつでも可能ですか?


研究室前外観(研究棟東館4F)



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◆ハードとソフトに卓越した技術で未来を拓く
学部生の皆さんはこの3年間で学んできた知識が、企業に就職した際どのように活かせるかイメージ出来ていますか?当研究室ではメーカーのような雰囲気で研究開発を行っています。電子情報で学んだ知識を十分に活かせるモノ作りを通じて、そのイメージを形する事ができるでしょう。


 どんな研究をしていますか?
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藤居研の特長は、なんと言ってもそのユニークな血流画像化の研究です。これはレーザーを生体に当てたときに発生するランダムな干渉模様をCCDカメラで撮り、その信号をパソコンで解析して2次元のマップで表示する装置の研究で、この研究室が世界で最初に開発して実用化したものです。主に眼科の分野で活用され、間もなく製品化されますが、 他にもいろいろな分野で使われ始めています。レーザー工学、デジタル回路設計、制御用ソフトウエア、画像処理などの技術を組み合わせて、自分独自の計測システムを開発し、その機能を評価し、ユーザーである医者の意見や要望を取り入れながら、より機能の高いシステムに改良を続けていく、まるでメーカーのようなことをしている研究室です。幸いこの測定方式は誰も真似できないために、これの応用研究は何を始めても世界初、つまり以下のプロジェクトは、いきなり最先端なのです。


■プロジェクトR(retina = 網膜)
これは網膜の血流をリアルタイム画像化して、毎秒30コマの動画で表示する優れもので、研究室で独自に開発した専用の信号処理ボードと、複雑なソフトウエアで構成されています。皆さんの先輩達の10年以上にわたる努力がやっと実を結んで、間もなく製品化され、眼疾患の診断や、製薬会社の薬効評価などに色々使われるでしょう。網膜の血流をこれほど簡単に計る方法が他にないので、多分世界中に出ていくでしょう。このプロジェクトを成功させた九工大の学生達を、私は誇りに思います。詳細はここのLSFGシステムのページに載っていますが、長いので時間のあるときに見て下さい。

開発された眼底装置 ヒトの眼底網膜の血流マップ


■プロジェクトH(Hair, 通称Hage)
これは数年前にペンネーム?Zunzunという優秀な学生が手がけた 頭皮血流画像化の研究 で、育毛剤を頭皮につけたときに血流が上昇することを確認しています。その後を遺伝的に心配のある学生?が引き続き改良を重ねています。半導体レーザー、CCDカメラ、メモリーボードなどのハードウエアと、信号解析用のソフトウエアで構成されます。まだ測定ヘッドのデザインなどが完成していないのと、育毛剤やトリートメントの効果などは詳しく調べてはいないので、来年も誰か遺伝的に不安のある学生に、ぜひ続けてやって欲しいと思います。



頭皮血流画像化装置


■プロジェクトK(K...)
これはお尻の血流を画像化するというユニークすぎる研究ですが、全然いやらしい話ではなく、非常に深刻な研究テーマなのです。君たちが歳を取って寝たきりになると、お尻の部分にある仙骨と呼ばれる骨の下が圧迫されて血流が下がり、その部分が壊死して皮膚がはがれてしまうのです。これを床ずれといい、それの予防や、治療薬を開発するためには血流評価が必要なので、我々がその研究を始めたわけです。現在博士課程の学生が頑張っています。今後高齢化社会を迎えるので、非常に重要な研究になるでしょう。



測定中の様子


■プロジェクトB(ベロ)
これは九州歯科大学の先生と共同で最近始めた舌の血流を調べるシステムの研究です。なぜ舌が重要か?皆さんは内科検診で「はい、舌を出して..」と医者に言われたことはありませんか?舌は血流が非常に豊富で、その色が全身状態を反映していると考えられ、昔から舌診断という分野があったくらい重要な器官です。半導体レーザー、ラインセンサー、メモリーボードまたはマイコンボードなどのハードウエアと、信号解析用のソフトウエアで構成されます。現在修士の学生と、4年生の女子学生2人が一生懸命研究を進めています。



開発された舌血流測定装置


血流画像化については、他にもいろいろ耳よりの話がありますが、Webに公開するにはまだ早いので、研究室に来たら説明してあげましょう。 また血流以外では、アルミ表面の傷を光を使って検出する研究もやっています。これまで人が目をこらして傷がないかどうか見てきたのをなんとかFA化できないか、いろいろ調べている最中です。これもラインセンサを上手く使って異常な反射光を検出し、パソコンに判断させようというものです。

こうして眺めてくると、この研究室の特色は以下の2点で表現されるでしょう。
[1]非常に具体的で、実用的な画像計測システムの開発研究をしている。
[2]沢山の要素技術が組み合わさって成り立っているので、沢山勉強することになる。

ハードにほとんど触らない研究室が他に沢山あるので、その意味ではどちらかというとハード寄りですが、それを制御するために、他の情報系の研究室以上に膨大なソフトウエアを製作しなければならない場合もあります。とても忙しい研究室ですが、これまでもチームワークで乗り切ってきました。



 どんな人が集まって、どんな雰囲気なのですか?
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うちの研究室は、はっきり言えば非常に賑やかで、言いたい放題、やりたい放題の研究室です。私が率先して騒いでいるようなところがあり、学生はほんとはもっと真面目なのかもしれませんがね。いい研究をするのに一番大切なものは、フランクな議論だと私は思っています。自分の意見をちゃんと言って、相手の意見も正確に理解しなければ進歩がないでしょう?私の考えが間違っていたり、学生の方が詳しいことは沢山あるわけで、私が学生の意見を尋ねることはよくあります。自分の知識や技術を惜しみなくプールすることが、研究の発展に欠かせないと私は思うので、それが研究室の中にも反映して、新人にもとことん教えるいい雰囲気になっているようです。それでも新しい物を開発するのは非常に大変な作業で、成功よりは失敗の方がはるかに多いものです。そんなボヤキや嘆きを沢山つづった研究室日記が 「藤居研の穴」 というページに延々と書いてあります。こんなページをささっと書き残して行く学生達は、この研究室の宝だと思っています。他大学の研究室のホームページを見ても、こんなオープンな学生のページが置いてあるのは見たことがありません。ホームページといえば、藤居研にはマスコミなどで有名な 「九州らーめん紀行」のオーナーも、修士の学生として活躍しています。毎日数百件のアクセスがあるとんでもないページを作っていますが、本人はさほど奇人ではありません。私も奇人や変人の類ではないと自分では信じていますが、心配なら私のホームページのShort Note などにいろいろ書いてあることで確認してください。




 どういう能力を伸ばしていますか?
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 ハードウエア寄りで研究する場合は、論理回路設計、マイコンシステム、基板設計、機械部品設計、実装と組み立て、評価実験装置の組み立てなどを経験します。なんと言っても世界で最初の装置を試作することが多いので、上手くいくかどうかは作ってみなければ解らない、という不安と孤独に耐えて、その部位の血流マップを世界で最初に見る興奮は、経験してみなければ決して解らないし、素晴らしい感動を覚えることでしょう。
 ソフトウエア寄りで研究する場合は、C++Builderを駆使して、GUI(Graphic User Interface)環境を持った測定用ソフトや、血流解析ソフトの開発、マイコン制御用プログラム、デバイスドライバーなどを開発します。コンピュータシミュレーションによる結果の予測などもよくやります。提出されたレポート同士の相関度を調べて、自分の言葉で書いた分量を定量化する、恐ろしいソフトウエアも現在開発中です。



 どういう方面に就職していきますか?
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卒業生の活躍の場は多方面にわたっています。主に
機器組込用ハードウエアの設計・開発
マイクロコンピュータの設計・開発
制御用ファームウエア、ソフトウエアの開発
業務用ソフトウエアの開発
PC周辺機器、電子部品の開発
FA機器の開発
医療機器開発
移動体通信関係
品質管理
システムエンジニア
その他諸々の仕事に就いているようです。

藤居研の学生の就職先は以下の通りです。(累計人数)1期生から順に
東芝(2)、三菱重工、安川電機、ミノルタ、パイオニア(2)、ジャストシステム、新日鉄ソリューション(2)、ローム(2)、トヨタ自動車、朋栄(3)、富士通九州デジタルテクノロジ(2)、安川情報システム(2)、山武(2)、ナブコ、和泉電気、三田工業(現在京セラ)、松下寿電子工業(3)、日立超LSIシステムズ(2)、 メルコ、鳥取三洋電機、YDC(横河デジタルコンピュータ)(2)、日立製作所(3)、シャープ、アンリツ、フジテック、関西テック、 日立公共システムエンジニアリング、キャノン(2)、富士通(2)、富士通情報通信システム、セイコーエプソン(2)、三菱電機、日立メディコ、 九州安藤電気、ドコモエンジニアリング、九州松下電器、松下電器産業(3)、松下システムテクノ、市光工業、栃木ニコン、NTTデータ九州、麻生情報システム、ソニーエリクソン、クラリオン、ファナック、メイテック、古野電気、パナソニックCCソフト
九州工業大学、ベンチャーに転職(3)、永久就職(3?)



 どのような学生を募集していますか?
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好奇心が強くて、はまりやすく、ユニークでありたい人。
ハードもソフトもいろいろ勉強したい人。
自分独自のシステムを創作してみたい人。
髪と頭皮血流の関係に、並々ならぬ関心がある人。
家族や親戚に高齢者がいて、床ずれ予防に関心がある人。
束縛や強制よりは自由と自律を、差別よりは平等を、知識よりは知性を求める人。
そしてできれば、周りを明るくできる人。若者らしく溌剌とした人(でも、せめてこの漢字くらいは読める人)。



 研究室の見学はいつでも可能ですか?
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研究室の見学は、まとまって来てくれる方が助かります。メールで気軽に連絡してください。また、研究室の場所は研究棟入り口に設置してある案内端末などご利用ください。


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